技術紹介

ロール成形をはじめとした弊社ならではのコア技術をご紹介します。

トヨタ紡織精工のコア技術をご紹介します。開発・設計から生産技術、製造、品質保証までが一体となり、現場や品質の視点を開発へとフィードバックするサイマルテニアスエンジニアリングの体制が、オンリーワンの技術を可能にします。

  • ロール成形
  • 生産ラインの統一化
  • 溶接
  • プレス

ロール成形
ロール成形

ロール成形とは?

金型で急激に圧力をかけるプレス加工に対して、ロール成形は上下(雄雌)のロールで鋼板をはさんで比較的ゆるやかに変形させながら送ることで、長尺の板材(コイル材)を連続的に加工します。断面形状が複雑で長尺の製品を生産する場合、プレス加工では複数に分けて成形した部品同士を後で組み付ける必要がありますが、ロール成形では1枚の鋼板からつくり出すことが可能なため、工程数・品質の両面でメリットがあります。

ロール成型とは?
強固な材料を複雑な形状に

トヨタ紡織精工では、全長600mm~3000mmのロングスライドレールを、ロール成形によって製造しています。100kg級ハイテン材(高張力鋼板)という、引っ張り強度が高く塑性加工が困難な鋼材の成形を、35段のロールで構成される独自の成形ラインによって実現。亜鉛めっきによる防錆加工が施された「めっきハイテン材」を、材質に影響を与えず成形する技術も確立し、塗装工程の省略にも成功しています。

強固な材料を複雑な形状に
多彩な断面形状に対応

設備メーカーとの共同開発によるロール成形ラインは、35段のロールを4つのユニットに分け、ユニットごとにまとめて交換が可能。段取り替えの所要時間は、従来の半日から20分となり、多品種を効率的に生産できるようになりました。今後は、段数の削減によるラインの小型化や、より硬度の高いハイテン材に対応できる技術開発に取り組み、クルマの低コスト化・軽量化に、さらに貢献していきます。

多彩な断面形状に対応

生産ラインの統一化
生産ラインの統一化

同一モデルのミニバンの7人乗りと8人乗りでは、後部座席のシートの一つが、1人掛けか2人掛けかという違いがあります。これらのシートフレームを製造する場合、通常なら異なる生産ラインが必要となります。トヨタ紡織精工では、共通の1人掛け部分に部品を継ぎ足して2人掛け用のシートフレームを製造できるような製品設計を、シートメーカー様に提案。同一ラインでの生産が可能となり、生産ラインのスペース半減とコストダウンを実現しています。

生産ラインの同一化

溶接
溶接

シートフレームやロングスライドレールの製造に不可欠な、アーク溶接をはじめとする溶接技術。トヨタ紡織精工では溶接の精度向上と、品質に影響する火花によるスパッタ付着を低減するための技術を追求しています。

溶接

プレス
プレス

トランスファープレス:3000t・400t、順送プレス:1000t・700t・400t・250tとバリエーションを活かした最適設備にて、自動車の重要な足回り部品等の製造を行っています。

プレス

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